フォルクスワーゲンが新型「パサートヴァリアント」の情報を公開

2023.09.01 自動車ニュース webCG 編集部
新型フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント
新型フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント拡大

独フォルクスワーゲンは2023年8月31日(現地時間)、新型「パサートヴァリアント」の概要を公開した。実車はドイツ・ミュンヘンで開催される「IAA Mobility」(開催期間:2023年9月5日~9月9日)で初公開される。

 
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約100kmの電動走行が可能なPHEVも設定

フォルクスワーゲン・パサートは、1973年に登場したフォルクスワーゲンの上級モデルであり、グローバルでの累計販売台数は全世界で3400万台以上と、「ゴルフ」に次いで売れている同社の基幹モデルである。

新型は9代目のモデルにあたり、従来モデルから設計を刷新。改良を受けた最新のモジュラープラットフォーム「MQB evo」をベースとしている。従来モデルよりホイールベースが50mm長くなっており、これにともないリアシートの足元スペースも50mm拡大。ワゴンモデルであるパサートヴァリアントのラゲッジ容量は最大1920でリッターとなっている。

パワートレインの設定は、新しいハイブリッドユニットを含む全8種類。なかでも「eHybrid」と呼ばれるのが、電気モーターと新しいガソリンターボエンジン「1.5 TSI evo2」を組み合わせたプラグインハイブリッドで、システム出力が204PS(150kW)と272PS(200kW)の、2種類が用意されている。ともに容量19.7kWh(ネット値)の新しいバッテリーを搭載しており、約100kmの距離を電気のみで走行できるという。また、これまでは出力3.6kWの機器にのみ対応していた普通充電も、新型では11kWのAC(交流)充電器にも対応させて充電時間を短縮。最大50kWのDC(直流)急速充電も使用可能だ。

もうひとつの電動パワートレインが、運動エネルギーを電気エネルギーに変換できる、48Vマイルドハイブリッド機構採用の「eTSI」(最高出力150PS<110kW>)で、状況に応じてエンジンを停止して空走する、「コースティング(惰性走行)」も可能となっている。

この他のパワーユニットは、最高出力が204PS(150kW)と265PS(195kW)の2種類のガソリンターボエンジン「2.0 TSI」、および122PS(90kW)と150PS(110kW)、193PS(142kW)の3種類のディーゼルターボエンジン「2.0 TDI」で、いずれもトランスミッションにはデュアルクラッチ式AT「DSG」を搭載。駆動方式はFFが基本で、265PS仕様のガソリンエンジン車と193PS仕様のディーゼルエンジン車には、4WDシステムの「4MOTION」も用意される。

先進のシャシー制御技術や運転支援システムにも注目

機能・装備も先進的で、ダッシュボードには新世代のインフォテインメントシステム「MIB4」が組み合わされた、大型のランドスケープ(横長)ディスプレイを採用。10個のチャンバーを空気圧で制御する、ポイントマッサージ機能付きの「ergoActive Plus」シートや、ダイナミクス性能と快適性を同時に高めるアダプティブシャシーコントロール「DCC Pro」も、見どころとして挙げられる。

また先進運転支援システムには、「Park Assist Plus」「Park Assist Pro」といった駐車支援機能も用意しており、Park Assist Proについてはスマートフォンを用いてのリモート駐車/出庫が可能。さらにメモリー機能付きのシステムも設定しており、リクエストに応じて直近50mの走行履歴を記録。車両が再び同じ位置(自宅のカーポートの入り口など)に到達すると、駐車操作を引き継ぐことが可能となるという。

新型パサートヴァリアントは、2024年第1四半期より市場投入される予定だ。

(webCG)

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