香港の行政長官選挙、親中派の梁振英氏が勝利

 [香港 25日 ロイター] 25日行われた香港の行政長官選挙で、親中派の梁振英氏(57)が唐英年(ヘンリー・タン)前政務官らを破り、勝利を収めた。
 選挙は約1200人で構成する選挙委員会メンバーが投票する間接選挙で、投票所近くでは直接選挙を求める抗議デモが行われた。
 選挙結果は、投票総数1132票のうち、過半数を超える689票を梁振英氏が獲得した。唐英年(ヘンリー・タン)氏は285票にとどまった。
 選挙は当初、同じく親中派の唐英年氏が有利とみられていたが、唐氏にとって、自宅の違法建築や女性をめぐるスキャンダルが打撃となった。
 梁振英氏は香港生まれの技師で、中国と深いつながりを持っている。低価格の公共住宅建設を進めるなど、革新的な政策ビジョンを持つと評価されている。

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