経済
三田阪急 来秋までをめどに閉店へ コロナ感染拡大で客減
阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは18日、三田阪急(兵庫県三田市)を来年夏から秋ごろまでをめどに閉店する、と発表した。近隣商業施設との競争激化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛で業績が悪化。営業継続は困難と判断した。
三田阪急は2005年9月、JR三田駅前の商業施設「キッピーモール」の核テナントとして開業。施設2階の売り場面積は2100平方メートルで、衣料品や生活雑貨のほか、パンや洋菓子などを販売している。
周辺では神戸三田プレミアム・アウトレット(神戸市北区)など大型商業施設の開業が相次ぎ、近年は赤字傾向に。新型コロナ禍で1カ月以上の休業を余儀なくされたことなどが追い打ちとなった。
三田阪急の売上高は13億6400万円(20年3月期)。従業員は51人(20年12月1日現在)で、閉店後は他店への配置転換などを行う予定という。
H2Oによると、傘下の百貨店で閉鎖したのは、堺北花田阪急(堺市)の17年7月以来。三田阪急の撤退により、阪急阪神百貨店の県内店舗は計7店舗となる。(三島大一郎)
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