【広島】2軍新施設で“大野メシ” ファンも見学可能に

 広島は29日、2軍の練習施設と選手寮を移転する計画を発表した。広島県廿日市市、中国新聞社と連携協力に関する協定を締結。同新聞社所有の「ちゅーピーパーク」内の土地を購入し、最新のトレーニング機能を備えた「大野ファーム施設(仮称)」を建築する。29年末に完成予定。施設の建築費は40億円以上と見込んでいる。

 松田オーナーは会見で「トレーニング、リハビリ。そして分析が大事になってくる。ウチは育成型のチームだから」と新施設の構想を説明。現在の大野練習場の倍以上の広さの敷地に室内練習場などを建設し、映像などによる分析設備を導入する。選手寮も現在より部屋数を大幅に増やす。

 2軍の拠点の大野練習場は1980年、大野寮は84年に完成。老朽化や、敷地が手狭になっていることから、移転が決まった。

 また、新施設では、ファンとの交流も可能にする。現在の大野練習場は観客の立ち入りはできないが、ファンが練習を見学できるようにする。さらに、松田オーナーは「『きょうの寮の昼メシはこれです』というように、寮のレシピをファンの方に食べてもらうことを考えている」と“大野メシ”の販売プランを披露。大野寮の食事は選手に好評なことがファンにも知られており、宮本料理長監修の弁当などが一般販売されたこともある。

 移転先の「ちゅーピーパーク」は大野練習場の北の丘陵地にあり、そのプール用地に新施設を建設する。1964年に「チチヤスダイヤモンドプール」としてオープンしたプールは、今夏限りで営業を停止する。

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