話の肖像画

サッカー指導者ジーコ(2)初来日の賞品は今でもガレージに

 当時、日本のサポーターはサッカーについてあまり知らなかったね。フラメンゴとリバプールの旗を一緒に持って応援していたし、速い球を蹴るだけで盛り上がっていた。野球と重ね合わせていたのかな。フラメンゴのサポーターがいなかったから、正直なところ、あまり熱い気持ちを感じなかったんだよ。それでも、私にとっては何もかも素晴らしい思い出。あの時、MVPの賞品としてもらったトヨタ・セリカは今でも私の家のガレージにあって、とても大切にしている。自慢の宝物なんだよ。

 〈フラメンゴは近年、低迷を続けている〉

 選手たちがチームへの情熱を失っているからさ。フラメンゴは特別なチームなんだ。技術がなくても、選手たちには最後まで戦う熱い気持ちをもってほしい。(聞き手 佐々木正明)

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