ピクサー、24年後半にリストラ計画 削減人数含む詳細は不明

2024年1月15日 22:00


制作体制の見直しか
制作体制の見直しか

米ピクサー・アニメーション・スタジオが、2024年後半にリストラを計画していることがわかった。

米TechCrunchによる第一報では、全従業員の最大20%に影響する可能性があるとされていた。しかし、米Deadlineによれば、削減人数をはじめ、人員削減の具体的な内容や時期はまだ決まっていないとのことだ。

この人員削減は、ボブ・チャペック前ディズニーCEOの下で過剰になったスタジオの制作ワークフローの見直しに関連しているという。チャペック前CEOは、劇場公開のないディズニープラス配信用の長編3作品に加え、オリジナルシリーズの制作にもゴーサインを出した。ピクサーの名にふさわしい配信向けシリーズの制作を推進することで、従業員は約1300人にまで増加したという。

2022年11月にチャペック氏の後任としてCEOの座に返り咲いたボブ・アイガーCEOは、大規模なコスト削減を指揮してきた。ディズニー全社として23年に3回の人員削減を行い、米バラエティによれば、全社で計8000人、ピクサーからも75人の従業員が去ったという。コスト削減額は75億ドルに達し、24年度のコンテンツ支出総額は、前年の270億ドルから250億ドルに減少する予測だとdeadlineは報じている。

昨年公開された「マイ・エレメント」は、オープニング興収こそ低調だったものの、世界累計興収は5億ドル近くを記録した。ピクサーの作品は製作に数年を要し、予算が2億ドルを超えることも多いため、公開モデルの再評価が進んでいる。ピクサーの関係者はDeadlineに対し、人員配置もその一環であると語っているようだ。

ピクサーは今後、24年に「インサイド・ヘッド2」、25年に「エリオ(原題)」、26年にタイトル未定の2作品を劇場公開する予定。また、ピクサー初のオリジナルシリーズ「Win or Lose(原題)」は、24年後半にディズニープラスで配信開始予定だ。

ディズニープラス
インサイド・ヘッド
をディズニープラスで今すぐ見る

PR

©2024 Disney and its related entities

Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 誘拐監禁、強烈放水、尊厳なしの食事提供……「蛇の道」柴咲コウの“狂気”が浮き彫りになるキャラ映像

    1

    誘拐監禁、強烈放水、尊厳なしの食事提供……「蛇の道」柴咲コウの“狂気”が浮き彫りになるキャラ映像

    2024年5月26日 12:00
  2. 「ダイヤのA actll」続編、製作決定 原作者によるお祝いイラスト披露

    2

    「ダイヤのA actll」続編、製作決定 原作者によるお祝いイラスト披露

    2024年5月26日 06:00
  3. 土屋太鳳、ラウールとアクション対決! 「赤羽骨子のボディガード」で尽宮正親役

    3

    土屋太鳳、ラウールとアクション対決! 「赤羽骨子のボディガード」で尽宮正親役

    2024年5月26日 07:00
  4. 【第77回カンヌ国際映画祭】最高賞はショーン・ベイカー、セックスワーカーとロシア富豪の結婚描く「Anora」 ジョージ・ルーカスへ栄誉賞

    4

    【第77回カンヌ国際映画祭】最高賞はショーン・ベイカー、セックスワーカーとロシア富豪の結婚描く「Anora」 ジョージ・ルーカスへ栄誉賞

    2024年5月26日 09:01
  5. 【入場特典リスト5月最新版】本日公開「ウマ娘」は特別冊子&ゲームアイテムがもらえる 「デデデデ」「好きあま」も注目

    5

    【入場特典リスト5月最新版】本日公開「ウマ娘」は特別冊子&ゲームアイテムがもらえる 「デデデデ」「好きあま」も注目

    2024年5月26日 14:00

今週