10月、池江は東京アクアティクスセンターの完成披露式典に参加。東京五輪への思いを強くしたという
ギャラリーページで見る 白血病からの完全復活を目指す競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=が、来夏に延期された東京五輪に関し「可能性があるのならチャレンジしたい」と語っていることが10日、分かった。2024年パリ五輪でのメダル獲得を目標に掲げる中、順調に練習を消化できていることから、徐々にではあるが東京五輪出場のチャンスが広がってきた。
日本中が応援する池江の復活ロードに、新たな目標が見えてきた。来夏、地元で開催される東京五輪への出場だ。池江が「可能性があるのならチャレンジしたい」と語っていることが分かった。
関係者によると、池江は自身の体力面に不安を残しているものの、4年後の2024年パリ五輪を目指す中で、当初は全く見えていなかった東京五輪が目標のひとつとして浮上してきたという。
19年2月に発症した白血病と闘う池江は同年12月に退院。1年延期された東京五輪ではなく、パリ五輪を見据えていることを表明し、医師に相談しながら今年6月から指導する西崎勇コーチ(41)と慎重に練習計画を立ててきた。8月29日の東京都特別大会(東京辰巳国際水泳場)で594日ぶりにレースに復帰。50メートル自由形で26秒32をマークし、日本学生選手権(インカレ、東京辰巳国際水泳場)の参加標準記録を突破。10月1日のインカレ決勝では同種目で4位(25秒62)となり、タイムも伸ばした。
12月6日に閉幕した日本選手権は参加標準記録(50メートル26秒18)を切りながら出場しなかったが、西崎コーチは11月、サンケイスポーツのインタビューで「ほかの種目でも日本選手権やジャパンオープンの標準記録を突破すれば、大会エントリーの選択肢も広がってくる」と説明。50メートルだけでなく100メートルの種目にも出場できるように練習の強度を徐々に上げ、泳ぎ込んでいることも明かした。週4回のペースを保ちながら、同月からはチームメートと同様の練習メニューをこなしている。