サッカー=スウェーデン、W杯ボイコットの可能性排除せず

サッカー=スウェーデン、W杯ボイコットの可能性排除せず
 6月1日、スウェーデン・サッカー協会のカールエリク・ニルソン会長(右)は、FIFA会長選でゼップ・ブラッター氏が再選したことをめぐり、W杯をボイコットする可能性を排除しなかった。イエーテボリで2012年11月撮影(2015年 ロイター/Adam Ihse/Scanpix)
[ストックホルム 1日 ロイター] - スウェーデン・サッカー協会のカールエリク・ニルソン会長(58)は1日、国際サッカー連盟(FIFA)の会長選でゼップ・ブラッター氏が再選したことをめぐり、ワールドカップ(W杯)をボイコットする可能性を排除しなかった。
FIFAをめぐっては、連盟幹部が汚職に関与したとして先週逮捕されるなど、組織に激震が起きているにもかかわらず、総会では会長選が予定通り行われブラッター氏が再選した。
ニルソン会長はロイターとのインタビューで、スウェーデンでは対応策をまだ話し合っていないとしながらも、「非常に特殊な状況であり、特別な行動をすることに備えておくべき」と述べた。
同会長は会長選の結果について、「これが民主主義であり、たとえ不満でも従わなければならない」とした上で、「敗者は勝者に敬意を払わなければならないが、勝者は35パーセントという大きな割合が違う結果を望んだことに対しても敬意を示すべきだ」と語った。
同会長はさらに、ブラッター氏とFIFAについて、欧州サッカー連盟(UEFA)が今後取るべき対策や、FIFAからの離脱の可能性などについては9月にマルタで行われるUEFAの会議で討議されるだろうと述べた。
同会長は、結果がどうであろうともFIFAには変化が必要とコメント。ブラッター氏への支持が減ったことは、FIFAのメンバーが汚職の撲滅に前向きであることを示していると語った。

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