金融庁、ドイツ証券に業務改善命令 過剰接待で
金融庁は12日、ドイツ銀行グループのドイツ証券(東京・千代田)に対し、三井物産連合厚生年金基金(東京・千代田)など3つの厚生年金基金の理事長らに過剰な接待を繰り返していたことを理由に、業務改善命令を出した。金融商品取引法で禁止する「特別利益の提供」に当たると判断した。
同社は2010年~12年の間、ドイツ証券の金融商品に投資してもらう見返りに3つの厚年基金の理事長ら役職員に対し、会員制クラブでの接待費や海外視察の旅費など合計で約627万円の便宜を図った。接待回数は3つの厚生年金基金を合わせて約100回に上るという。
金融庁はドイツ証券に対し、再発防止策と取り組みの状況に関する報告書を提出するよう求めた。初回の報告期限は2014年1月14日としている。証券取引等監視委員会は今月5日、行政処分を金融庁に勧告していた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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