■グラビアアイドル転身後に夢を実現

――そしてアイドル活動を経て、グラビアアイドルに転向されましたが、ここにはどのような経緯があったのですか?

アイドルとして活動しているときに体調を崩してしまって。ステージに穴は開けられないので、グループから卒業することを決めました。そのあと、半年ぐらい休養していたんですけど、まだSMAPに会うという夢も叶えられていないし、芸能活動は続けたいなと考えていたんです。

そのタイミングで、今のマネージャーさんから「グラビアをやってみませんか?」と声をかけてもらって。グラビアアイドルになったら、SMAPとバラエティで共演できるかもしれないと思って、「ぜひお願いします!」とお返事をさせてもらいました。

――SMAPへの思いは本物ですね。ちなみに、グラビアアイドルになって夢は叶いましたか?

叶いました! グラビアアイドルになって3年くらい経ってから、オーディションで『中居くん決めて!』(TBS系)という番組の出演チャンスを勝ち取れました。そのあと、今度は「エステができるグラビアアイドル」ということでオファーを頂いて、「『ぷっ』すま」にも出ることができたんです。ユースケ・サンタマリアさんにエステをさせてもらいました(笑)。

■やっとたどり着けた

――上京を先延ばしにして専門学校を卒業したことが、そんな形でも役に立ったんですね(笑)。夢を叶えることができて、芸能活動におけるモチベーションが下がることはなかったんですか?

それこそ、グラビアアイドルになってから出来たもう一つの夢が、写真集を出すことだったんです。

――なるほど! 改めて、1st写真集の発売おめでとうございます。夏本さんのグラビアアイドルとしての活動を考えると、今回が初写真集だということは驚きでした。

ありがとうございます! やっとたどり着けたという感じです。ほとんど諦めていたところもあったので。

『夏本あさみ 1st写真集 ラストシーン』表紙カット (C)️ KADOKAWA (C)️ Is.Field 撮影/たむらとも

――諦めていたというと?

これまでにも何度かお話を頂くことはあったんですけど、自分が「100%やりたい!」と思うような内容ではなくて。写真集を出すときって、どのくらい露出するかが一つポイントになるじゃないですか。グラビアアイドル以外の方でも写真集を出すときは頑張られているところなので、グラビアアイドルがそれを求められることはもちろん理解しています。

でも、私は「自分がやれるところはここまで」という基準を決めてグラビアのお仕事を始めたので、写真集のお話もお断りさせていただいていたんです。だからこそ諦めてた部分があったんですけど、今回、KADOKAWAさんから「夏本さんの作りたい写真集を作りましょう」と声をかけていただいて、本当に信じられないくらいうれしかったです。