サンケイスポーツ評論家の板東英二氏(78)が30日、ニッポン放送「板東英二のプロ野球バンバン伝説」(日曜後5・40)に出演。大型補強を行った巨人について、優勝できるかどうかは「自分のチームのなかの心のつながりをどれだけ保つか」が鍵だと語った。
番組では「大型補強の原ジャイアンツはV奪還なるか」というテーマで、巨人の大型補強について紹介した。巨人は西武からフリーエージェント(FA)権を行使した炭谷を獲得し、阿部が捕手に復帰。さらに小林、宇佐見、大城が控えている。板東氏は「余ってるから、どうしよう。巨人ファンのみなさま…トレードに出して、3人くらい」と冗談めかして語った。
ニッポン放送、洗川雄司アナウンサー(41)が、巨人V9時代の捕手で西武で監督を務めた森祇晶氏(81)の発言として、「捕手炭谷の加入は刺激ではなく、後退になる可能性がある。小林、宇佐見、大城、阿部も復帰する。せっかく育ちかけている宇佐見と大城が諦めてしまうかも」という意見を紹介した。
坂東氏は「今はもう(選手が)100人近いじゃないですか。それが心をひとつにしてっていうのはありえないですからね。はっきり言いますけど」と選手の気持ちを指摘。捕手はけがの多いポジションであるため、2番手、3番手の捕手にとっての戦いは「ヤキモチ」とし、「はっきりいいます、『けがせえ!』と思ってますからね。自分の力では勝てなかったらそう思わざるを得ないじゃないですか。それをどれだけ新監督が心を(まとめられるか)。だから、(敵は)相手チームじゃないと思います。自分のチームのなかの心のつながりをどれだけ保つか」と持論を展開した。
板東氏は巨人と再契約した上原投手についても「彼がいいショートリリーフをしてくれたら言うことはないと思う。フォークを良いのをまだもっていますからね」と語った。