将棋のプロ公式戦、スマホ持ち込み禁止 不正防止
日本将棋連盟は5日、プロ公式戦で棋士がコンピューターソフトを用いて対局する不正行為を防ぐ目的で、対局室にスマートフォンなど電子機器の持ち込み禁止を含めた規制策を決め、発表した。
これまで、棋士がソフトの力を借りて対局する不正は確認されていないが、6割を超える棋士から賛同が得られたため今回、導入に踏み切った。
新規則は(1)対局者は電子機器を所定の場所に預け、対局中の使用禁止(2)東西の将棋会館から外出禁止――で12月14日から実施。電子機器の使用が発覚した場合は、除名処分の対象となる。将棋会館以外で行われるタイトル戦については、連盟と主催者が話し合い決める。
棋士とソフトが対戦する電王戦では今年、実力者の山崎隆之八段(35)が敗れており、ソフトは棋士と同等以上に強くなったといわれている。
連盟常務理事の島朗九段(53)は「一部の棋士から規制の必要性は指摘されていた。誤解を受けないためのルール作りが必要」と話している。〔共同〕