セ・リーグが導入し、(DH制のない)東京六大学のリーグ戦や高校野球も導入して統一すればいい。レギュラーが1人増えて出場チャンスが広がる。もちろん、大谷(翔平)のような選手がいたら、DHを使わずに打席に立てばええんじゃけェね。
セの投手は毎日、バントや打撃練習で打席に入っているが、DHを導入することで投手は投球練習に専念できる。切れ目のない打線を相手にすることで小手先の投球術は通用せず、常に全力投球が求められます。投手がレベルを上げれば、そこに打者はついていくもんよ。
なにより、1番から9番までガチンコ勝負になることで、試合が面白くなり、一番大切なファンにも喜んでもらえるでしょうね。
●岡田彰布氏(元阪神、元オリックス監督・反対派)
いまはパのほうが地力がある。これは断言できる。ただ、原監督は“パに負けないためにDHを”という旨の発言をしたが、「それを言っちゃお終い」よ。それがパに勝つことに直結するどころか、セの個性が消えてしまうんちゃうかな。
選手はDHで出場機会が増えるというけれど、結果的には外国人に頼ることになるわな。若い時から指名打者を目指すというのもどうかと思うし、それでええんかということや。
当然、ドラフトで獲得する選手も変わってくる。パはパワーや球速といった一芸に秀でた選手。対して守りの野球のセは、走攻守のバランスがとれた選手を指名してきた。
両リーグの監督経験者として言わせてもらえば、DH制の方がベンチワークは楽や。投手が打席に入らないと打線の切れ目がなくなるから、攻めに徹することができる。投手交代も、あれこれ考える必要がない。調子が落ちてきたら代えたらええからな。