新型コロナウイルス感染拡大の影響による大相撲夏場所の中止が4日に決まった。関取衆らは冷静に受け止め、再び鍛錬に励む思いを口にした。
人気の小兵、平幕炎鵬は「楽しみにしてくださっていた方もいるし、僕らもやると思って稽古をしてきた。それでも仕方がない。7月に向けてしっかり準備をしていく」と気持ちを切り替えた。
夏場所は西前頭筆頭の番付で、新三役を目指すはずだった豊山は「予想はしていたので、そこまで落ち込んではいない。次に勝ち越せばいいだけで、目標やモチベーションは失っていない」と気丈に話した。
日本相撲協会はウイルス感染防止のため、接触のあるぶつかり稽古などの自粛を通達している。難しい調整が続き、全45部屋で3番目に多い28人の力士を抱える玉ノ井親方(元大関栃東)は「今は世の中が本当に大変な時期。しっかり基礎運動をやって、うまくコンディションをつくっていってあげたい」と語った。