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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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「投げ銭」も原資に 動画配信通じ避難民支え 日本企業の取り組み

ウクライナから避難してきたアルチョムさんはライブ配信プラットフォームの「おむすびチャンネル」に出演。自らが身を寄せたマリウポリの防空壕について説明すると、視聴者が「投げ銭」と呼ばれる支援金の提供を申し出た。動画には「投げ銭」を意味するコーヒー豆の画像が表示された=2022年6月5日、堀和彦撮影
ウクライナから避難してきたアルチョムさんはライブ配信プラットフォームの「おむすびチャンネル」に出演。自らが身を寄せたマリウポリの防空壕について説明すると、視聴者が「投げ銭」と呼ばれる支援金の提供を申し出た。動画には「投げ銭」を意味するコーヒー豆の画像が表示された=2022年6月5日、堀和彦撮影

 ロシアに侵攻されたウクライナからの避難民に対し、ユニークな形の支援が登場している。会員制のライブ配信プラットフォームを運営する日本の民間企業が、動画を配信した避難民に支援金を渡す仕組みだ。どのように機能しているのか。新しい形の国際貢献の一端をのぞいてみた。

 ウクライナ人男性のアルチョムさんは南東部の都市マリウポリに住んでいたが、ロシア軍による激しい攻撃を受け、家族で隣国ポーランドの首都ワルシャワに逃げてきた。自宅が破壊されて途方に暮れる中、この動画システムのことを知り、防空壕(ごう)に身を寄せた体験を英語で話してみた。その身の上を案じた視聴者から寄付金が集まり、8万1240円に上った。アルチョムさんは「ポーランドで仕事を探すのは時間的にも難しい。その中で収入を得られるのは助かる」と喜んでいたという。

国際交流を図るプラットフォーム

 「おむすびチャンネル」。国際交流を目的とした、このプラットフォームはそうネーミングされている。日本語を学ぶ外国人や外国に駐在経験がある日本人らが、審査を受けたうえで動画を配信している。視聴者は月額750円を支払った有料の会員であり、外国に関心を持っていたり、…

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