柔道の上野順恵、現役引退を表明 三井住友海上でコーチ就任
ロンドン五輪柔道女子63キロ級で銅メダルを獲得した上野順恵(30)が12日、所属する三井住友海上の東京都内の道場で記者会見し「ロンドンは悔しかったが、4年後は無理かなと思った。(後輩に)代わりに金を取ってほしい」と現役引退を表明し、同社のコーチに就任した。
2月から9月まで留学したサンパウロで柔道を教える楽しさを知り、引退を決断した。「心にぽっかりと穴があくと思うが、コーチの勉強で埋めたい。経験や精神面を教えられたらいい」と笑みを交え意欲を語った。
北海道出身の上野は大外刈りや寝技を武器に、世界選手権では2009、10年と初出場から2連覇。全日本選抜体重別選手権は7度制した。70キロ級で五輪を2連覇した姉の雅恵さんも三井住友海上でコーチを務めている。〔共同〕