内モンゴルで勤務した首相候補の憂鬱 北京ダイアリー
中国総局長 高橋哲史
11日に閉幕した今年の全国人民代表大会(全人代)で、最も注目を集めた会議だったかもしれない。内モンゴル自治区の代表団が開幕日の5日に開いた分科会である。
習近平(シー・ジンピン)国家主席が自ら出席した。「国家の共通言語と文字の普及に真剣に取り組まなければならない」。習氏は少数民族がそれぞれ独自の言語だけでなく、標準の中国語も話すべきだと訴えた。
公の場でモンゴル語を話すな、と言っているに等しい。...
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