長良川鉄道、国鉄色の新車導入 制服復刻へクラファン
長良川鉄道(岐阜県関市)は2022年春、国鉄時代の塗装をまとった新型気動車を導入する。併せてイベントで当時の制服や腕章を復刻し、旧式の運行管理システムを実演する。車両購入費以外の資金はクラウドファンディング(CF)で調達する予定。昭和の時代を感じられる鉄道旅行を演出することで、全国からの集客につなげる狙いだ。
車両の購入費は1億9千万円。制服や旧式機器の整備費を調達するCFの目標額は100万円で、期間は10月1日から11月末まで。返礼品は寄付額に応じて1日乗車券や貸し切り列車の運行などを用意している。
新型車両は一般列車としての運用のほか年数回のイベントを予定しており、乗務員の制服や車内販売のワゴンに当時のデザインを復刻する予定だ。硬券切符の取り扱いや、タブレットと呼ぶ金属器を使ったかつての運行管理システムも実演する。
長良川鉄道は1986年に国鉄の越美南線を引き継ぐ第三セクターとして開業。新型車両は国鉄時代に名古屋駅から同線の終点、北濃駅(岐阜県郡上市)を約3時間かけて直通した急行おくみの号の塗装をイメージした。
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