三菱重工、原子燃料子会社の設計・開発機能を吸収合併
三菱重工業は21日、子会社の三菱原子燃料の設計や開発、販売などの機能を三菱重工に吸収合併すると発表した。政府が原子力発電所の建設検討を表明するなか、原子燃料事業を安定的に継続し、新技術開発などを進める体制にする。
12月1日に契約を結び、2023年3月15日付で合併する。三菱重工は合併の前にフランスのフラマトムが5%を持つ三菱原子燃料の株式を全て買い取る。三菱原子燃料の製造機能は新設するMHI原子燃料(茨城県東海村)に吸収分割で承継させ、三菱原子燃料は解散する。合併による三菱重工の業績への影響は軽微という。
三菱原子燃料はウランを原料にした燃料棒の集合体を製造するなどしている。新会社のMHI原子燃料は、三菱原子燃料が続けてきた東海村での地域対応も担う。