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中国政府系ファンドが株価押し上げ、米関税導入の下げに対応-関係者

  • 10日の上海総合指数、日中に大きく変動-引けは3.1%高
  • 政府ファンドは午後の下げた場面で介入、株価のV字回復演出

10日の中国株式市場では、同国政府系ファンドが活発に買いに動いた。トランプ米政権が中国製品に対してこれまでで最も打撃となる関税措置を導入し、相場が下げたところで介入した。

  上海総合指数は午前中に一時2.6%高と堅調だったが、午後に入り0.4%安と下落に転じた。事情に詳しい関係者によると、そこで政府系ファンドが買い向かい、株価のV字回復を演出した。関係者は内部情報であるとして匿名を条件に語った。

China equities slide after tariffs, then bounce right back

  上海総合指数は結局、3.1%高で引けた。対照的に、アジア時間午前に上げていた日本株は米中の緊張悪化が懸念され、下落して取引を終えた。

  10日の相場で株価を押し上げる措置が打ち出されていたのか、中国の証券監督管理委員会(証監会)にファクスでコメントを求めたものの、今のところ応答はない。

原題:China State Funds Prop Up Stocks After Hit From U.S. Tariffs (1)(抜粋)

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