国債先物取引を一時停止、価格急落で5年半ぶり=東京債券市場

[東京 5日 ロイター] 東京証券取引所は5日、国債先物相場が急落したことを受けて取引を一時的に停止する「サーキットブレーカー」制度を発動した。サーキットブレーカーの発動は2008年10月14日以来。
この日の取引で日銀のオペが見送られたことや、財務省の流動性供給入札が予想ほど強い結果にならなかったことを嫌気した売りが相次いだ。日銀が4日に国債を大量購入する緩和強化策を打ち出し、高値警戒感が広がっていたことも売りを誘ったとみられる。
国債先物の中心限月6月限は午前は大幅に上昇していた。しかし、午後に入ってからは下落に転じ、前日比1円安と2円安に達したため、東証は2回にわけてそれぞれ10分間取引を中断した。

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