コンピュータ選手権は6勝1敗の激指が優勝、同成績の棚瀬将棋が2位という結果で、ボナンザは4勝3敗の3位でした。棚瀬将棋は市販されている東大将棋の改良版。
最終結果と棋譜はコンピュータ選手権ライブ中継でご確認下さい。
注目のエキシビジョンはアマ竜王の加藤さん-激指、アマ名人の清水上さん-棚瀬将棋という組み合わせ。(棋譜は上ページの左側にあるエキシビジョンをクリック)
最初に行われた▲棚瀬将棋-△加藤アマ戦は▲棚瀬将棋が作戦勝ちから、優勢に。ここまではよくある展開ですが、違ったのはこの後。
ここから▲5二角成と切って△同飛に▲3一銀△3二玉▲2二金△同銀▲同銀成(下図)
△3三玉には▲2五桂、△4二玉には▲3一銀の王手があるので、どう逃げても▲4三飛成が実現します。実戦は△同玉に▲4三飛成で先手勝勢になり、そのまま勝ち。
△加藤アマが力を出せなかったとは言え、見事な指し回し。
続いては▲清水上アマ-△激指戦。▲清水上アマの四間飛車-△激指の居飛車。
▲清水上アマが▲4三銀と絡んだところ。先手陣のほうが固く見えますが、ここから△4八歩。▲同金上では△3九角と打たれてしまうので▲同金引と取りましたが△2四桂が痛打。以下、寄せ切って△激指の勝ち。
上級者なら当然の手順とは言え、なんなく指してしまうとは。
アマトップの加藤アマ、清水上アマが揃って敗れるという、まさかの結果になりました。
↑の記事は読売新聞HPのトップニュースにきていたほど。
アマトップの方々は奨励会で言えばプロ手前の二段~三段の力はあるので、そこに2連勝というのは衝撃的。
まぐれということもあるのでなんとも言えませんが、来年も同じような結果になれば、次はプロが出て行くしかありません。
僕が再び戦う日も遠くないかも(笑)って笑い事じゃないです。
でもこのエキシビジョン、持ち時間15分の1手30秒だったんですね。これまでも同じ条件だったのでしょうが、もうちょっと長くしないとコンピュータ寄りのハンデキャップなんじゃないかと思いました。
ずっと成長期みたいな状態ですもんねコンピュータは。
ちなみに囲連星のフリーソフトも1,2年で一気に強くなりましたw
帰ってきて 清水上さんまで負けていたことを知り、かなり
驚きましたw^^ ホントに早い進歩ですね。。
でも冷静に考えれば、将棋は計算のゲーム…
この進んだ世の中で、未だに人間が勝てることの方が
すごい事だと思うんですが…、いかがでしょう!?^^
次のソフトvsプロ棋士は、人選から対局条件まで…
いろいろ慎重に 事が運ばれそうな気がしますw
かなり注目されるでしょうね!
渡辺竜王の告示のおかげで、中継を
見ることができました。
加藤さん、清水上さん、ともに
コンピュータの苦手な、奇異な序盤戦術を使わずに
堂々と受けて立つという感じだったのが、好印象でした。
次回は、もっと長い持ち時間で、静かな会場で
加藤さん、清水上さんにやってもらいたいですね。
今まではソフト同士の対局だと何か違和感があったけど、終盤は見事な寄せですね。
2年ぐらい前にビッグローブ動画で今回の両者VSボナンザ戦を勝又教授の解説で見ましたが、2局ともアマチュアの圧勝だった気がします。1年前に竜王とそこそこの勝負を演ずるまでに強くなり、今回はアマチュアに勝つとは着実に進化してますね。
1局だけなら勝つかもしれないから3番勝負とかにしないといけなくなるかもしれませんね。
2007年12月発売の激指7を持ってますが今回の激指はそれよりどれぐらい強いのかやってみたいですが、もうアマチュアトップが負けるのなら市販する意味があるのかよくわかりませんね。これからのソフトは人間VSコンピュータの対局機能よりもヒント機能とか情勢判断機能とかにウェイトを置く時代になったのかもしれません。
僅差でそろばんの達人が勝ったことがありました。
その時も上のコメントと同じように
人間に不利だとかなんだとかいうコメントが
並んでいたのを覚えています。
人間がコンピュータに太刀打ちできなくなるのも
この雰囲気だとあと数年でしょうか。
そういうことは、コンピューターが定跡を作ったということになるのでしょうか?
どの手が敗着か、知りたいです。3五銀が、飛車筋の貫通を残して疑問だったと思っているのですが、いかがでしょうか? ただ他の手で受けても飛車を取られる流れで、後手が苦労しそうと見ています。
宜しければ、お考えを...
>そうなんですか!それは知りませんでした
加藤アマ戦ですが、銀交換になったところは先手が良さそうですね。△3五銀以外の手でも飛が取れるので先手ペースと言えます。
変化するとしたら△3三歩に代えて△5四角くらいですかね。
△3三歩に対して▲4六飛と回った局面が、後手にとって相当危機の場面だという認識をコンピューターが読みきっていたとしたらすごいですね。
それを防ぐために持ち角を手放さざるを得ないとしたら、この決断は大変です。実戦では、ほとんど打てないのではないかと思います。(特に短い持ち時間の場合)
もし加藤さんが、△5四角を打っていたとしたら、その意味を理解できる人は、プロでもほんのごく一握りの人のように思えます。(って言い過ぎかな?)
今年の森内名人と羽生挑戦者の名人戦も、アマチュアには解説がない限りほとんど意味不明の世界に入っているような感じで悲しいのですが、そのような意味不明(あくまでもアマから見てですが)の手を求めるとしたら棚瀬将棋って、すごいですね。 かなり感心しています。
笑い事じゃないですが、これからの展開はアマチュアにとって興味深々です。これからもご活躍を期待しております。
.... rtf
①詰め将棋はプロより早い。強い。
②定石をどこまで覚えさせるか。人間の能力を超えて正確に覚えさせることが可能。そうすると、人より強くなる。
③ソフトに勝つには、そのソフトの欠陥を竜王のように研究して、そこをつくならば、人が勝てる。しかし、詰め将棋の段階にもちこまれたら、危ない。
という感想です。
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