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2019年7月の参院選を巡る大規模買収事件で、公職選挙法違反(買収など)に問われた衆院議員の河井克行・元法相(57)について、東京地裁は3日、保釈を認める決定をした。保釈保証金は5000万円で、克行被告側は全額を現金で納付した。検察側は決定を不服として東京高裁に抗告した。
克行被告は昨年6月18日、広島選挙区に立候補した妻の案里元被告(47)(有罪確定)を当選させるため、地元政治家らに現金を提供したとして東京地検特捜部に逮捕され、東京・小菅の東京拘置所に勾留された。同法違反で起訴された同7月8日以降、弁護人らが4回保釈を請求したが、いずれも退けられていた。
同8月25日に始まった公判では、100人に計約2900万円を提供して買収したとする起訴事実を否認し、無罪を主張。先月24日までに検察側の主要な立証が終了し、弁護人が同日、5回目の保釈請求を行っていた。
今月23日には被告人質問が始まる予定で、地裁は保釈を認めるにあたり、弁護人と打ち合わせを行う必要性なども考慮したとみられる。