スズキ、3億円の所得隠し 名古屋国税局が指摘
スズキ(浜松市)が名古屋国税局の税務調査を受け、2015年3月期までの2年間で計約12億円の申告漏れを指摘されたことが13日、分かった。国税局はこのうち約3億円を所得隠しと判断し、重加算税を含め計約4億5千万円を追徴課税したとみられる。
同社は「見解の相違があったが、当局の指摘に従った」(広報部)と説明。修正申告のうえ全額を納付したとしている。
関係者によると、スズキは余ったレース用のオートバイ部品について、仕入れ費用を経費に計上して利益を圧縮し、約3億円の所得を隠していたとされる。税務上は余った部品は、在庫として管理し、使用・廃棄するまで経費計上できないという。