小海線の清里、野辺山駅「みどりの窓口」31日で閉鎖

小海線の清里、野辺山駅「みどりの窓口」31日で閉鎖
小海線の清里、野辺山駅「みどりの窓口」31日で閉鎖
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 JR小海線の清里駅(山梨県北杜市)と野辺山駅(長野県南牧村)で31日の営業を最後に、指定席券や長距離の乗車券などを発券する「みどりの窓口」が閉鎖される。JR東日本長野支社によると、利用者の減少が理由。両駅ともに現在、駅長を含め各2人が常駐しているが、11月1日からは駅員各1人と自動券売機による運用に移行する。清里駅は昭和50年代以降のブームを牽引し、野辺山駅も標高1345・67メートルとJR最高地点の駅として知られる。

 長野支社によると、両駅のみどりの窓口の開設時期は、記録がなく分からないが、ともに旧国鉄時代だという。

 みどりの窓口の閉鎖について、同支社は「乗車人員が過去約20年で大きく減少したため」としている。

 清里駅の1日平均の乗車人員は、記録が残る平成12年度の373人から、29年度には192人まで減り、初めて200人を割り込んだ。野辺山駅も15年度の254人から昨年度は166人にまで減少した。

 複数の観光関係者によると、清里への観光客は昭和50年代から増加し、平成初頭のバブル崩壊の直前にピークに達したという。

 両駅の乗客は11月1日から、現行の指定席券売機と在来線券売機の各1台を利用することになる。駅員として案内担当の社員各1人を充て、午前8時40分~午後5時10分に対応する。

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