ダッカ人質事件

外国人20人犠牲か 日本人7人安否不明、IS系が犯行声明

 【ニューデリー=岩田智雄】バングラデシュの首都ダッカで1日午後9時(日本時間2日午前0時)ごろ、武装集団がカフェを襲撃し、客ら数十人を人質に取って立てこもった。治安当局は2日朝に現場に突入し、日本人男性1人を含む13人を救出した。ロイター通信によると、同国軍関係者は、実行犯6人と人質20人が死亡したと述べた。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系メディアが犯行声明を出したが、関与は不明。

 萩生田光一官房副長官は2日の記者会見で、救出された日本人男性について、被弾し「負傷しているが、命に別条はない」と説明した。政府関係者によると、男性は、東京都内の建設コンサルタント会社社員の渡辺玉興さん。

 国際協力機構(JICA)の円借款プロジェクトに参加している企業の技術者ら日本人8人で食事中、事件に巻き込まれた。渡辺さんは「別々に逃げ、他の7人の安否は分からない」と現地の日本大使館員に話したという。

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