「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」などの作品で知られる漫画家の鳥山明さんが今月1日に68歳で急性硬膜下血腫のため亡くなったことが8日分かり、海外メディアも一斉に報じ、早過ぎる死を悼んだ。

 英BBCは鳥山さんを「最も影響力のある、日本のベストセラー漫画のクリエーター」と評し、「ドランゴンボール」が世界中の大人気作品で、アニメや映画も作られたと付け加えた。

 米経済誌「フォーブス」は、「鳥山さんが漫画、アニメ、ゲームに計り知れぬ影響を与えた。『Dr.スランプ』から『ドラゴンボール』、そして最近の『SAND LAND』に至るまで、鳥山さんは他に類を見ないクリエイティブな力を示した」と伝えた。

 米誌「ハリウッド・リポーター」は、鳥山さんを「日本で最も有名で最も愛された漫画家の一人」とした上で、1984年に連載が始まった「ドラゴンボール」について、主人公の孫悟空や、ピッコロ大魔王、ブルマ、クリリンといったキャラクターを世界に送り出したと詳しく紹介した。

 また、米誌「バラエティ」は、「ドラゴンボール」などの作品以外にも、人気ロールプレイングゲーム「クロノ・トリガー」や「ドラゴンクエスト」シリーズなどのキャラクターデザインなども手掛けたと報じた。また、2022年にはアニメ映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」が公開されたと付け加えた。

 空前の大ヒット漫画「ドラゴンボール」は世界の80を超える国・地域で現地の言語に翻訳され、累計発行部数は約2億6000万部に上るという。尾田栄一郎氏の「ONE PIECE」と並び称される、世界で最も売れた作品の一つとされる。