木戸経康被告

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、河井克行元法相(60)=服役中=から現金30万円を受け取ったとされる元広島市議木戸経康被告(67)=安佐北区=に対し東京地検特捜部の検事が供述を誘導した疑いがある問題で、木戸被告の弁護人が24日、やりとりを示す録音データの内容を文書で公表した。検事は克行氏らを有罪に導くための捜査とした上で不起訴処分なども示唆し、買収の趣旨を認める供述調書を作成していた。

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 公表したのは、20年3~6月にあった任意聴取と、21年1月に東京地裁であった克行氏の公判の証人尋問前に事実関係などを確認する「証人テスト」のやりとりの一部。当時市議だった木戸被告が録音し、弁護側がA4用紙15枚にまとめた。