間寛平GMが大先輩・坂田利夫さんの最期語る こん身の「アーメマ!」で「生き返りました」

吉本新喜劇月例会見で新年の抱負を発表した(左から)吉田裕、すっちー、間寛平GM、酒井藍、アキ(カメラ・古田尚)
吉本新喜劇月例会見で新年の抱負を発表した(左から)吉田裕、すっちー、間寛平GM、酒井藍、アキ(カメラ・古田尚)

 吉本新喜劇ゼネラルマネジャー(GM)の間寛平が10日、大阪市内の吉本興業大阪本社で第二十四回月例会見を行った。

 昨年12月29日に老衰のため82歳で亡くなった坂田利夫さんについて、寛平GMは「あんな芸人出てこないでしょ。僕もボケの方やろうと思ってて、そこにジミー(大西)が入ってきて、ジミーが入ってきた時点で僕負けや思ったのに、ジミーにも負けんボケをしていくから、すごいなと思っていましたね」と“アホの坂田”として人生をまっとうした大先輩を追悼した。

 親族とともに最期をみとった寛平GM。12月20日にクリスマスケーキを持って坂田さんを訪問したが、熱が出たため病院に運ばれた後だったという。その後、26日の午前10時頃に連絡があり、夫妻で病院に駆けつけた。医者から午後5時頃が危ないと聞かされており「(午後)5時頃に騒がしくなって、看護師さんが『声かけてください』って言うから、『頑張れ』『兄さん頑張れ』って言ったんです。かける言葉って少なくて、でも一生懸命声をかけて、めちゃくちゃ大きな声で『アーメマ!』言うたら生き返りました。29日まで3日間」と、別れの時間をしみじみと、また笑いも交えながら語った。

 4座長もそれぞれ坂田さんの思い出を語った。吉田裕は一緒にご飯に行った時の、坂田さんの独特の焼酎の飲み方を明かし「焼酎にきゅうりを入れるんですよ。僕も飲んでみたいと思います」と笑わせた。思い出については「いつも声をかけていただいて『なんでも笑顔で頑張ったらいいんやから頑張れ』って言われた言葉が、すごい今も残ってるので、これからもその思いを忘れずにですね」としのんだ。

 すっちーは、「アホの坂田」と一般人に言われるとキレるエピソードに「プライドの高い人。素人の方にキレるんですね。その時に聞いたことのない言葉『黙れ、どんじろうと』って。こんな言葉があるのかと。『ほんまもんのアホ』でしたね」と愛あるイジリで思い出を語った。アキも和歌山での営業で一緒になった時に、中学生にキレた場面を振り返り「中学生にアホがおるって言われて『学校行け』ってキレて。でも夕方の下校時間で。ほんまにキレるんやと思いました」と一般人にキレる姿を懐かしそうに語った。ふっくら体形の酒井は「ロビーでいつも優しい言葉をかけてくださって、坂田師匠だけ私を“筋肉質”と言ってくださいました。おんぶしてロビーの廊下を一往復したことを忘れません」と話した。

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