ブルガリア政府、24年1月のユーロ導入計画承認 議会審議が課題

ブルガリア政府、24年1月のユーロ導入計画承認 議会審議が課題
 5月27日、ブルガリア政府は、欧州連合(EU)の単一通貨ユーロを2024年1月1日に導入する計画を承認した。写真はユーロ硬貨。23日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[ソフィア 27日 ロイター] - ブルガリア政府は27日、欧州連合(EU)の単一通貨ユーロを2024年1月1日に導入する計画を承認した。
ブルガリアはクロアチアと共に20年に、欧州中央銀行(ECB)から導入条件となる「為替相場メカニズム」への参加が認められた。既に通貨レバはユーロに連動しており、24年のユーロ圏参加を公約。しかし、昨年に議会選が3度行われるなど混乱が続き、計画が遅れていた。
バシレフ財務相は記者団に対し、通貨がユーロに連動しただけの状態では、利上げしたいときに利上げできないといった不都合があると指摘。政府が計画を承認することで、ユーロがどう導入されるかの明確なめどを銀行などに提示できるとした。
連立政権に参加する2党が、ユーロ導入自体は支持する一方、導入が国民の所得や同国経済にどう影響するのかの分析を同国中銀が明らかにしていないとして、計画承認に反対していた。
シレフ氏によると、法的手続きとして必要な議会承認に向けた審議はまだ行われていない。

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