高陽スマートICの構想予定地付近を走る車。奥は安芸トンネル

 広島市は、山陽自動車道の広島インターチェンジ(IC)―広島東IC間に自動料金収受システム(ETC)専用の高陽スマートIC(仮称、広島市安佐北区)新設を国に要望している。ただ、予定地は両ICと距離が近く、「本当に必要なのか」と疑問を投げかける声が安佐南区の40代会社員男性から編集局に寄せられた。取材を進めると、市は交通の利便性向上に加え、防災や団地再生などの効果を期待していることが分かった。

 市の構想では、安佐北区の高陽ニュータウン中心部から南へ約2キロの同区落合南地区にスマートICを新設する。広島ICからの距離は34キロ、広島東ICからは3・0キロで、ICからの距離は、西日本高速道路が管轄する中国地方の区間では岡山IC―吉備スマートIC(岡山市)間の16キロに続く短さとなる。

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 3キロを時速80キロで走れば所要時間は2分余り。確かに短い。平日午後5時過ぎに車を走らせてみた。両ICからニュータウンの