中日にも大谷効果? ドジャースと酷似ユニが人気―プロ野球
昨年12月に米大リーグのエンゼルスからドジャースに移籍し、巨額契約が大きな話題となった大谷翔平選手。その影響が意外なところに及んでいる。ドジャースとユニホームが似ている中日のレプリカユニホームの売れ行きが好調だという。
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バンテンリンドームナゴヤのグッズ販売店。大谷と同じ背番号17、柳裕也投手のホーム用ユニホームが売り切れていた。ナゴヤドーム社の担当者は、大谷の移籍が発表された後から在庫の問い合わせが増えたとし、「2月のキャンプインから売れることが多く、この時期はあまりない」と驚きの表情。背番号なしのユニホームや、1番と7番のワッペンもシーズン中並みに売れた。
中日もドジャースもホーム用ユニホームは白。球団名は青で、ローマ字のつづりも似ている。番号は赤。共通点の多さが購入意欲につながったのか。担当者は「お客さんに確認しないので大谷さんが理由とは言えないが、数字には出ている」。中日の職員はやや困惑しながらも、「オフに売り上げが上がるのは喜ばしい」と話す。
かつて中日はドジャースと業務提携していたため、星野仙一監督が率いていた1987年に似せたデザインにした。その後変更はあったが、同監督に指導を受けた立浪和義監督の就任2年目の2023年、星野監督時代のデザインに戻った。
90年には、新入団発表で富永章敬投手がドジャースのユニホームを着て参加するという「事件」もあった。広報部によると、当時は新入団選手用とドジャースのユニホームを同じ倉庫で管理していたため、間違えた可能性がある。選手として会見に出ていた球団本部長補佐の寺西秀人さんは、「ぱっと見じゃ分からんよ」と笑っていた。