貴景勝「1年間頑張る」 綱とりへ稽古始め
大相撲初場所(10日初日・両国国技館)で初の綱とりに挑む大関貴景勝は3日、東京都台東区の常盤山部屋で今年の稽古始めを行った。報道陣の電話取材に応じ「新しい年になって、気を引き締めて、また1年間頑張っていきたい」と力強く抱負を語った。
この日は基礎運動やぶつかり稽古などでスタートした。部屋全体として先月27日に稽古を納めたが、自主的に体を動かしていたといい「後は実戦あるのみ。体はもうできているので、相撲勘とか相撲の流れとかを磨いてやっていきたい」と順調に調整を進めている。
綱とりの大勝負を前にしても気負いは感じられない。「自分としては、いつも真剣にやっている。今場所も同じように」と平常心を強調した。
ボクシングが好きで、昨年の大みそかに井岡一翔(Ambition)が田中恒成(畑中)に勝った世界タイトルマッチを見た。「感情を振るわせるものがあった」と刺激を受けた様子だった。
新型コロナウイルス感染が収まらず、世間的に不安な状況が続く。「自分がやっているもので、何か活力が与えられるように頑張っていきたい」と看板力士としての責任感も口にした。〔共同〕