建物は『鵜を飼育するための鵜小屋』

 観光名所・嵐山の中心部で約2年半も放置されている謎の建物。一体、何のために造られたのでしょうか。

 (近くでカフェを経営 吉田憲司さん)
 「元々鵜をここで飼うみたいな話を聞いていたので。それだったら皆さんにお声がけしてここでもいいんじゃないかということになったんですけどね」

 建物は鵜を操ってアユなどを獲る『鵜飼』のために造られたというのです。

観光スポットを目指していたが…

 鵜飼文化の振興を目的とする一般社団法人「嵐山鵜飼観光文化振興協会」、通称「鵜飼協会」は3年前、京都府からの許可を受けて鵜を飼育するための鵜小屋の建設を始めました。
 完成予想の模型では、鵜飼をイメージした船が浮かび、その周りに鵜がいます。見物客の模型もあることから観光スポットを目指していたようです。
 この年に行われた全国11か所の鵜飼関係者が一堂に会する全国鵜飼サミットでは…。

 (京都市 門川大作市長 3年前)
 「京都においても鵜小屋を造ろうと。景観などの規制で時間はかかりましたけど見通しが立ってきたので。来年には素晴らしいものができるなと思っております」