「1週間は最大震度6強の地震に注意を」気象庁会見

宮城、福島で震度6強を観測した地震について記者会見する気象庁の担当者=17日午前1時43分
宮城、福島で震度6強を観測した地震について記者会見する気象庁の担当者=17日午前1時43分

16日午後11時36分ごろ、福島県や宮城県で最大震度6強を観測した地震で、気象庁は17日未明から会見を開き、今後1週間は最大震度6強程度の地震が発生する可能性があるとして注意を呼びかけた。

この地震では津波が発生し、17日午前0時29分に宮城県石巻港で0・2メートルの津波が確認された。気象庁は16日午後11時39分、宮城県と福島県の沿岸に津波注意報を発表。気象庁は、沿岸地域では津波注意報が解除されるまで、海に入ったり海岸に近づいたりしないよう求めている。

気象庁によると、地震の規模はマグニチュード(M)7・3(速報値)、震源は福島県沖(牡鹿半島の南南東60キロ付近)の深さ60キロ。平成23年3月11日の東日本大震災の余震域で発生したとみられる。

震度6強が観測されたのは、宮城県登米(とめ)市、蔵王(ざおう)町、福島県国見町、相馬市、南相馬市。北海道から九州にかけて、震度6弱から1の地震が観測された。

気象庁の地震火山技術・調査課の中村雅基課長は「揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度6強の地震に注意してほしい」と話した。また、深夜に発生したことを受け、「これから就寝する人は大きなたんすなどを避けるなど、寝る場所に注意してほしい」と述べた。

この地震の約2分前にも、東北地方で最大震度5弱の地震が発生。気象庁は地震の規模や震源などについては「調査中」とした。

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