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Pasco(敷島製パン) 米騒動でパンに着目

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 「Pasco(パスコ)」ブランドで知られる名古屋市の製パン大手、敷島製パン。元は小麦の製粉業だが、第一次世界大戦末期に米価急騰による「米騒動」が起き、創業者の盛田善平(1864~1937年)が「パンは米の代用食になり得る」と確信。パン作りに精通したドイツ人を招き、20年に創業した。「敷島」は善平が敬愛した国学者・本居宣長の短歌にあり、日本を意味する枕ことばだ。

 69年の東京進出時、従来の「シキシマ」ではなく「Pasco」で売り出した。「東京では『し』と『ひ』を混同して発音する人が多く、正しく認知されない懸念があった」(広報)といい、「Pan shikishima company」の頭文字をとった。

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