防衛省の青木健至報道官は27日の記者会見で、岐阜市の陸上自衛隊射撃場で起きた小銃発射事件の死亡隊員2人を1階級特別昇任させたと明らかにした。2人の公務災害も認定した。家族や所属部隊による送る会を21日に営み、今後、葬送式の実施を予定しているという。
青木氏によると、特別昇任は事件当日で死亡が確認された14日付。名古屋市の守山駐屯地の第35普通科連隊の菊松安親1等陸曹(52)が陸曹長、八代航佑3等陸曹(25)が2等陸曹となった。
公務災害の認定は22日付で、左脚に重傷を負った原悠介3曹(25)については手続き中という。
青木氏は、陸自中部方面警務隊が19日に自衛官候補生の男(18)=殺人容疑で送検=の実家を家宅捜索した際、段ボール箱6箱と衣装ケース2箱に当たる証拠品を押収したと説明した。証拠品の詳細は「捜査や裁判に影響が出る恐れがある」として明らかにしなかった。