論文不正引用で早大准教授解任 企業戦略に関する2本
早稲田大は21日、論文に盗用があったとして、商学学術院の蛭田啓准教授(50)を解任したと発表した。2001年と03年に学内の研究機関誌に掲載された企業戦略に関する2本の論文に、別の研究者の文章を不正に引用していた。蛭田准教授は「盗用と受け止められても仕方がない」と話しているという。
早大によると、複数の教員から不正を疑う指摘があり、7月に調査委員会を設置した。調査の結果、蛭田准教授が米国の大学院に在学していた1995~98年ごろ、他人が執筆した未発表の原稿を入手し、原稿の7~8割を故意に引用していたことが判明した。
鎌田薫・早大総長は「極めて遺憾。再発防止に努める」とするコメントを出した。