「印西・鎌ケ谷に将来性、少子化抗う」千葉北総鉄道社長
千葉県北西部を横断する北総鉄道(鎌ケ谷市)の持永秀毅社長が日本経済新聞のインタビューに応じ、「(千葉ニュータウン中核の)印西市や鎌ケ谷市など成長余地が大きい」と沿線開発の将来性を強調した。2023年6月下旬の就任からまもなく1年を迎える。22年に踏み切った初の運賃引き下げの効果に言及したうえで、鉄道を取り巻く若年人口減少の逆風に「うちはあらがう」と決意を示した。 「前の社長(室谷正裕・現会長)の…
全国の自治体が子どもの体力低下に歯止めをかけようと知恵を絞る。小中学生の全国体力テストの平均点は2022年度に過去最低だった。大分県は子どもが自主的に運動に取り組めるようにした授業改革を通じて改善を進める。 スポーツ庁は08年度から全国の小学5年生と中学2年生を対象に、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」を実施している。50メートル走やボール投げ、反復横とびなど8種目で男女別…
海ぶどうの養殖を手掛ける日本バイオテック(沖縄県糸満市)は、フランスなど欧米向けの輸出拡大に乗り出す。食感の良さが受けて高まっている需要に対応するため、通常は1週間程度の賞味期限を2年間へと大幅に延ばした商品を開発。生産体制も強化し、数年後に東南アジアも含めた14カ国・地域への輸出を目指す。 フランス・パリ中心部のあるレストランで提供されている前菜のカルパッチョ。ハムのように薄切りにされた肉の上…
金物を製造・販売するふくべ鍛冶(石川県能登町)は、同社が手がける包丁研ぎ宅配サービスの仕組みを輪島塗など伝統工芸の事業者に提供する。ネットで申し込んだ利用者から送られてくる工芸品を事業者が修繕して返すサービスで事業者は修繕の対価、同社はシステム使用料を受け取る。能登半島地震で傷んだ地場産業を支え、地域の復興につなげる。 ふくべ鍛冶は1908年の創業で、イカを裁く包丁や畑で使う鎌などの刃物を生産し…
3Dデータ製作の原製作所(長野県上田市)は、工場などを再現した3D画面から文章や動画などのファイルにアクセスできるアプリケーション「X-GAIA(クロスガイア)」を開発した。どの機械や備品に関する情報を探したいのかを視覚的に選択できるようにし、文字情報が中心のフォルダ機能でファイルを探す手間を省く。3Dデータを作成しても活用し切れていない企業は多く、ニーズは高いと見込む。 クロスガイアは3D空間…
1人乗りの超小型電気自動車(EV)を開発するKGモーターズ(広島県東広島市)が自動運転に挑戦している。地方で移動の利便性を高めたいとの思いで超小型EVを生み出し、価格100万円以内での量産化の計画を進めつつ、自動運転の研究を重要テーマに据える。人口減により公共交通の先細りが懸念される地域で、住民の足として広がる可能性を秘める。 KGモーターズが開発中のEVは1人乗りで、全長は約2.5メートル、全…
障害者就労施設の利用者を雇用し、経済的自立をめざす宮城県の「脱公費」の植物工場が注目を集めている。運営が公費で賄われる既存の就労継続の雇用体制を転換し、売り上げで給料を賄う一般事業に全国で初めて転換した。低い工賃で働く障害者の経済的自立を促し、社会保障の抑制の両立に挑んでいる。 社会福祉法人「チャレンジドらいふ」(仙台市)は3月、宮城県美里町で福祉サービスとして運営していた「ボーノボーノ大崎東」…