沖縄政界が揺れている。自民党沖縄県連と対立してきた下地幹郎元郵政民営化担当相(無所属、59歳)が10月末、復党を届け出たことがきっかけだ。県連執行部は猛反発するが、下地氏は菅義偉首相の「盟友」で、在日米軍基地問題や県知事選では共闘してきた。復党問題の裏側には、首相ら政権中枢の影もちらついている。【木下訓明】
経済界重鎮「私に身を任せませんか」「任せます」
下地氏は9月、那覇市内で沖縄経済界の重鎮と向き合った。重鎮の名は国場幸一氏。県内最大手ゼネコン「国場組」会長だ。「私に身を任せませんか」。こう切り出した国場氏に、下地氏は「任せます」と即答した。
…
この記事は有料記事です。
残り1918文字(全文2194文字)