完了しました
仕事始めとなった4日、成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は約200人の社員に訓示を述べた。羽田空港で日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、JAL機の乗客乗員に死者が出なかったことに触れ、「日頃の準備の大切さ」を肝に銘じるよう促した。
JAL機は事故後、激しく炎上したが、乗客乗員379人は全員脱出した。田村社長は、「日頃の訓練がいざという時にものを言うことが再確認された。航空の安全に携わるものとして、日頃の仕事に対する心構え、姿勢、準備の大切さを肝に銘じて業務に取り組んでもらいたい」と話した。
NAAによると、事故が起きた滑走路は、羽田空港では最も長い3360メートル。現場検証などのために閉鎖されているため、他の滑走路を長距離運航の航空機が使用する場合、重量が制限され、渡航先までの燃料を給油できないケースもある。この結果、羽田を離陸後、追加給油のために成田空港を経由する「テクニカルランディング」が発生。4日までに欧米行きの4便であり、今後も増える見通しだという。