和歌山県・高野町 感染者ゼロ維持へ異例のマスク1人50枚配布

スポーツ報知
高野町の観光名所として知られる金剛峯寺

 和歌山県高野町(こうやちょう)は20日、住民約3000人に対して1人当たり50枚のマスクの無料配付をスタートさせた。全住民に対して50枚もの一律配付を実現している自治体は全国でも異例だ。

 町企画公室によると、約900万円の費用はふるさと納税基金や平野嘉也町長の給与カット(3か月・5割)分などから拠出。町の職員が探し回り、15万枚を確保した。配付初日、交換所には住民が順々に訪れたが、配付箱数を明示したハガキと交換する形式のため混雑や行列などによる「3密」は生じなかった。

 真言宗の聖地である高野山があり、2004年には町内の一部が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録。金剛峯寺などへの観光客が国内外から訪れるが、町内の新型コロナ感染者は20日現在ゼロ。企画公室の担当者は「今年の1~2月も海外からのお客様がたくさん見えておられましたが…」と話していた。

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