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トヨタ自動車は5日、田原工場(愛知県田原市)で最上級車「センチュリー」の新型の生産開始を祝う式典を開いた。従業員のほか、仕入れ先の部品メーカー、販売店の代表ら約150人が集まり、半世紀余りの歴史を持つ伝統車の「継承と進化」を誓った。
初代センチュリーは1967年に発売され、3代目まで販売されてきた。2月に97歳で亡くなった豊田章一郎名誉会長が開発に携わり、愛車にしていた。
豊田章男会長は式典で、「名誉会長が生涯をかけて伝え続けたものは、日本のモノづくりへの自信と誇りだったと思う」と語った。その上で、「センチュリーの素晴らしさを世界に向けて発信していこう」と呼びかけた。
新型センチュリーは初めてのスポーツ用多目的車(SUV)型で、余裕のある車内空間を確保した。充電もできるプラグインハイブリッド車で、税込み価格は2500万円から。
田原工場では10月下旬から月30台のペースで生産を始めた。熟練の作業員が一部の工程を手作業で仕上げている。