回すのはレコード マリノス選手がDJイベント
横浜F・マリノス | 神奈川新聞 | 2014年12月9日(火) 02:59
回すのはボールだけじゃない。J1横浜Mの選手が音楽をかけるディスクジョッキー(DJ)になってレコードを回す異例の音楽イベントが12日、横浜ベイホール(横浜市中区新山下)で開かれる。Jリーグでは過去例がないイベントには、新たなファン層拡大という狙いもある。
「横浜でしかできないイベントがあるはず」。サインを書いたり、一緒に写真に納まったり…。そんなファンサービスとは一線を画したい。今季から選手会長に就くMF中町公祐(29)にはそんな思いがあった。
考えたのは音楽イベントだ。趣味が高じてレコードを回すターンテーブルを持っているDF小林祐三(29)はDJを務められる。この提案にクラブ側も乗ってきた。
サポーターから休日のイベント開催の要望は多く、さらには音楽ファンや新たな年齢層へのアプローチが可能だ。クラブが快諾し、小林がDJとなって盛り上げる今回の企画が実現した。
Jリーグが抱える課題を解決したいという狙いもある。Jリーグによると、昨季の観客の平均年齢は39・5歳。横浜Mの観客の平均年齢も38・5歳で、30歳以上が約75%を占める。クラブ関係者は「ファンサービスの形は一つではない。都会にあるマリノスのイメージを大切にしながら、チームを知ってもらえるきっかけになってほしい」と言う。
「Yokohama F・Marinos Night」と題したイベントには、DJとして小林以外にもタレントのIMALUさんが出演。中町が司会を務め、乗りのいい邦楽や洋楽の曲をかけるほか、トークでも楽しませるという。小林は「サッカー以外の一面を見てもらって、音楽好きな人にも、マリノスを好きな人にも楽しんでもらいたい」とやる気だ。
12日は午後7時に開場・開演予定。チケットは発売中で、前売りは2800円。問い合わせは「DISK GARAGE」電話050(5533)0888。
【神奈川新聞】