北朝鮮情勢

トランプ氏が2月の平昌五輪期間中の演習延期に合意 文在寅氏との電話会談

 【ソウル=桜井紀雄】トランプ米大統領は4日、韓国の文在寅大統領と電話会談し、北朝鮮が挑発しなければ、2月の平昌五輪期間中に米韓合同軍事演習を行わないことで合意した。韓国大統領府が発表した。文氏は昨年12月、米メディアのインタビューに対し米側に演習の延期を提案したと明かしており、文氏の要請を受け入れた形だ。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は1日の「新年の辞」で五輪への代表団派遣の用意と韓国との対話意思を表明した。韓国政府が会談を呼びかけ、準備に着手したが、金委員長は演習自体の中止も要求しており、北朝鮮側が延期をどう受けとめるかは未知数だ。

 電話会談では、文氏が「北朝鮮が挑発しない場合、演習延期の意思を示せば、平和五輪の成功に助けになる」と述べると、トランプ氏は「私に代わって五輪期間の演習はないとおっしゃっても構わない」と応じたという。

 トランプ氏は、南北対話が「よい結果になることを望む」ともし「対話の過程でわれわれの助けが必要ならいつでも教えてほしい。米国は百パーセント、文大統領を支持する」と明言。五輪に政府高官の代表団を派遣する方針を再確認した。

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