天然マダイ船12年ぶり進水 糸島の船越漁港
糸島市の船越漁港で5日、2隻で網を引き天然マダイを狙う「二双吾智(ごち)網漁」の漁船が12年ぶりに進水した。かき小屋も経営する仲西幸寿さん(52)所有の「幸洋丸」で、大漁旗を翻しながら近くの綿積神社に海路参拝した。
糸島市は6年連続で天然マダイの漁獲量日本一。参拝を終えた仲西さんたちは駆けつけた関係者約80人に餅を振る舞った。長年の夢をかなえた仲西さんは毎年5月解禁の吾智網漁で「マダイをたくさん水揚げしたい」と目を輝かせた。
幸洋丸が所属する糸島漁協船越支所の鹿毛俊作支所長は「漁獲高の減少、後継者不足などに悩む漁業者が多い中、明るい話題。これからも糸島を盛り上げたい」と笑顔を浮かべていた。
=2018/10/07付 西日本新聞朝刊=