中学時代は投手だった阪神・近本光司、試合に負けて悔し泣きしていた村上頌樹…ともに淡路島出身

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 プロ野球・日本シリーズを制し、阪神タイガースが38年ぶりの日本一を決めてから一夜明けた6日、シリーズ最高殊勲選手(MVP)に輝いた近本光司選手(28)や、2試合に先発した村上頌樹投手(25)の出身地・兵庫県の淡路島も祝勝ムードに包まれた。(岡信雄、近藤修史)

日本シリーズMVPに輝いた淡路市出身の近本選手(5日、京セラドーム大阪で)=横山就平撮影
日本シリーズMVPに輝いた淡路市出身の近本選手(5日、京セラドーム大阪で)=横山就平撮影

 淡路市出身の近本選手と、中学時代に「4、5回は対戦した」という淡路市ふるさと納税推進課の谷幸樹さん(29)は「淡路島を盛り上げてくれてうれしい」と活躍を喜んだ。

 中学時代、投手だった近本選手について、「球速があり、スライダーのキレも良くて、めちゃくちゃ抑えられた」と振り返る。一方、打者としては、今のような長打力もある左打者ではなく、三遊間に流し打つ印象が残っているという。

 投手として対戦したかつての<ライバル>は今、日本一の選手になった。谷さんは「雲の上の人になったが、古里を思い、島に貢献してくれている」と感謝した。

 南あわじ市出身の村上投手と小中学校の同級生で、少年野球チーム「賀集少年野球クラブ」で一緒にプレーした男性(25)は、周囲に流されずに黙々と走り込み、試合に負ければ、悔し泣きしていた姿を覚えている。「実力がある上に努力もしていた。お手本のような選手だった」と振り返る。中学3年の頃にキャッチボールをした際、キレの良い球を捕球したところ、「手首まで痛みが走った」という。

 日本シリーズ初戦で勝利投手になるなど、日本一を支えた村上投手に、「高校の頃からずっと活躍していて、すごい投手。このまま頑張ってほしい」とエールを送った。

 元歌手で、飲食店「淡路島スタンダー堂」(洲本市本町)店主の植田直樹さん(58)は38年前、スナックに居合わせた客に求められて「六甲おろし」を歌った記憶があるという。「生きている間にもう一度、日本一になってくれると思わなかった。まだ実感はなく、昨夜の動画を繰り返し再生している」と喜んだ。

「日本一の喜びをお客さんと分かち合いたい」と語るジョーシン津名店の松坂店長(淡路市で)
「日本一の喜びをお客さんと分かち合いたい」と語るジョーシン津名店の松坂店長(淡路市で)

 タイガース公式スポンサーの家電量販大手「上新電機」(大阪市)は「日本一 おめでとうセール」を実施。岡田彰布監督(65)の背番号にちなんだ80万円の福袋や、1回の購入金額が1000円以上の会員へのステッカープレゼントなどがある。

 淡路市の「ジョーシン津名店」では12日まで、営業時間を1時間延長。レプリカユニホームを着て接客していた従業員の女性は、「アレのアレが実現し、仕事が一気に楽しくなった」と笑顔。松坂知行店長(41)は「毎年、毎年、悔しい思いだったが、ようやく悲願がかなった。忙しくなりそう」とうれしい悲鳴を上げていた。

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4718335 0 プロ野球 2023/11/08 07:21:00 2023/11/08 14:44:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/11/20231107-OYT1I50042-T.jpg?type=thumbnail

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