音楽サブスクリプション・サービス(会員制聴き放題)全盛のこの時代、1980年代のシティポップを支えたシンガー、松原みき(2004年没)が注目されている。この勢いのなか、デビューシングル『真夜中のドア/Stay With Me』とファーストアルバム『POCKET PARK』が、ポニーキャニオンから復刻されることになりそうだ。
『真夜中のドア』は、松原の波打つようなグルーヴ感と滑らかさが特徴のボーカルが、都会的なサウンドに乗って斬新に響く。作詞が三浦徳子で作・編曲が竹内まりやの『SEPTEMBER』などを手がけた林哲司。
松原正樹(ギター)や林立夫(ドラム)ら実力派ミュージシャンがサウンドを固め、女性の切ない気持ちを英語を交えてクールに表現する、しゃれた“シティ・ポップ”を代表する曲だ。
松原みきはこの曲で1979年11月、19歳でデビュー。90年代からは歌手活動から遠ざかり、2004年にがんのため44歳の若さで亡くなった。しかし、往年の彼女の歌を惜しむファンは多く、ベスト盤などがリリースされてきた。