宝塚、コロナ拡大で再び公演中止…9日から再開し批判も

スポーツ報知
再び公演中止が決まった宝塚大劇場

 宝塚歌劇団は11日、兵庫・宝塚大劇場・花組の13~19日公演と、東京宝塚劇場・雪組の12~19日公演を中止すると発表した。振り替え公演はなく、チケットの払い戻しに応じる。花組は新トップスター・柚香光(ゆずか・れい)の本拠地お披露目として注目を集めていた。

 劇団は先月29日から今月8日まで星組、雪組と外部劇場使用の月組の全公演を中止したが、消毒の徹底や赤外線サーモグラフィー導入など独自の対応策を取り、退団者セレモニーがある9日の星組千秋楽で10日ぶりに再開したばかり。他の興行団体からも動向が注視されていたが、翌10日夕方に示された政府の「さらに10日程度の大規模イベント自粛を」の方針を受け、その日に緊急会議を開き、2度目の中止を決めた。

 9日の再開時、ネット上には「時期尚早」「宝塚がクラスター化する」「ファンだけど反対」と問題視する声であふれた。歌劇団広報は「内容や件数は申し上げられませんが、メールや電話で批判の意見はうかがいました」。再度中止の理由は「政府方針に尽きます」としたが、世論に従った形だ。

 同じく、母体が阪急阪神ホールディングスの梅田芸術劇場も、主催公演「アナスタシア」(東京・東急シアターオーブ)の13~19日分の中止を発表した。

 宝塚、梅芸ともに20日から公演を再開する予定だが、ともに「今後の新型コロナウイルスの感染状況や、政府方針等によっては予定が変更となる場合がございます」と同じ文言をホームページに掲載。中止期間が延長される可能性を示唆した。

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