(オープン戦、日本ハム1-7DeNA、15日、札幌D)DeNAは15日、日本ハム戦(札幌ドーム)に7-1で勝利。「4番・左翼」で出場した佐野恵太内野手(25)が七回に駄目押しの3号ソロを放ち、11打点でオープン戦の打点王に輝いた。米大リーグ、レイズに移籍した筒香嘉智外野手(28)から4番&主将を引き継ぎ、見事に期待に応えた4年目の左打者が、頼もしく強力ベイ打線を引っ張る。
打った瞬間に、それと分かる完璧な一発だった。佐野が、無観客の右翼席中段へ豪快な3号ソロを突き刺し、オープン戦で12球団単独トップとなる11打点目。静けさ漂う札幌ドームのダイヤモンドを一周する姿には、風格すら漂ってきた。
「直球に対応できていなかったので、始動を早く修正しようと。1球で捉えられてよかった」
6-1の七回2死走者なし。4番手・堀の5球目、141キロの直球を狙い澄まし、フルスイングで捉えた。
価値ある一打だった。左腕からの本塁打は「1軍では初めて」という。これまで代打が主戦場で多くが右投手相手。昨季は右投手から打率・302、5本塁打に対し、対左は打率・258で本塁打なしだった。初めてレギュラーとして1年間を戦う上で「必要なこと」に挙げてきたのが左腕撃ちだった。